ことばの意味

スヌーズレン(Snoezelen)とは、オランダ語の2つの単語、スヌーフレン(snuffelen)「鼻でクンクン臭いを嗅ぐ」とドースレン(doezelen)「ウトウトと居眠りをする」の合成語です。 『自分で確かめる・探素する」という意昧と、『ゆったりする・リラックスできる」という意昧を持ち合わせます。

スヌーズレンのはじまり

1970年代オランダにて、ヤン・フルセッヘ氏(障がい児の教育者)とアド・フェアフール氏(セラピスト・芸術家)らによりこの活動が始まりました。 当時、施設でほとんど寝かされているだけだった重度知的障がい者の「受け身的で剌激ない世界」を変えようと考え出され、感覚刺激機材使った空間デザインはオリジナリティがあり、知的障がい者にとって心地のよい空間を作り出すことができました。 今では障がいのあるなしに関わらず、利用者の興味や意欲を剌激し、あるいはリラックスできる空間として世界中で広がっています。

スヌーズレンを普及する会のスヌーズレン

私たちスヌーズレンを普及する会ではスヌーズレンの中でも「ブラックライトルーム」を広く、多くの方に知っていただきたいと考えています。 スヌーズレン「ブラックライトル-ム」は特に、発達障害、教育障害、自閉症スペクトラム症候群等の子ども達にとって「癒しの空間」「レクリエーションの空間」「自分だけの空間」「心を開く空間」となる、新しい空間を提供するものです。 スヌーズレン「ブラックライトル-ム」は部屋を暗くして、ブラックライトの光に発光する蛍光グッズを装飾、設営して、幻想的な空間を作ります。 部屋を暗くすることで、心が落ち着き、幻想的に光る空間の中で、楽しいひと時を過ごす事ができ、またその空間の中では集中力が高まることが分かっています。

重度知的障害者向けレクリエーションとしてはじまったスヌーズレンは、1980年代から世界中の研究者や実践者によって、レクリエーション以外の分野に応用されました。現在では幼児から高齢者まで障害の有無に関係なく対象者は拡がり、現在は子供から大人で下記のような方々の活動に治療や教育としても活用され、効果が実証されつつあります。

  • 自閉症や発達障害等のある子どもの教育。
  • 知的障害者身体障害者のある方の祉。
  • 心理的ケアの必要のある方の治療。
  • 健常の幼児の保育。
  • 認知症や高齢者の介護。
  • 育児に関わっている方。

山口県山口市にあるショールームの他に、遠方でも貸出や出張体験を承っております。